高気密高断熱の6つのポイント その1

断熱材(種類)を選ぶ

グラスウール・ロックウール・セルロースファイバー・硬質ウレタンなど

『断熱材の種類』

世の中にはたくさんの断熱材があります。一長一短とは言いませんがそれぞれに特徴がありメリットもあればデメリットもあります。

また使用する箇所(基礎・床・壁・天井・屋根)により使える断熱材と使えない断熱材もあります。

各住宅メーカーが自社が使用する断熱材が一番のように言います。それで家を初めて建てられるお施主様は本当は何を断熱材に使えば良いのか混乱してしまいます。

1つ正しいことは断熱性の高い素材は熱伝導率で見分ける事ができます。

下表が断熱材ごとの熱伝導率一覧表です。(字が潰れているので切り取って解説します。)

 

ちなみに熱伝導率とは どのくらい熱を伝導しやすいか なので下表の数字が低いほど熱を伝えない優秀な断熱材となります。

断熱材の熱伝導率別の一覧表

まずは性能が劣る方から順に 
A-2レベルの住宅用グラスウール断熱材10Kは他の断熱材の引き合いによく出されますよね。しかし一般的に10Kを使うことはほぼありません。赤枠で囲んだ16Kが一般的に使われるグラスウールです。
16KのKは密度を表していて数字が大きいほど密度が高い=断熱性能の高さです。

次はCレベルの熱伝導率クラス
上の赤枠の高性能グラスウール断熱材16Kが日本で一番使われている断熱材です。あとは厚みを何センチの物を使用しているかで【断熱力】がわかります。
グラスウールの使用箇所は壁・天井・屋根に使い 床や基礎には使用しません。
最近普及しつつある吹付ウレタンフォームA種3も性能で言えばグラスウール16Kと同じ程度です。

グラスウールの他にも同じ繊維系のロックウール・木質繊維系のセルロースファイバー・変わった断熱材ではコルクや羊毛の断熱材もあります。 コルクなどは厚みが10センチも確保できないので断熱力は落ちますが自然素材で住宅を全て作りたい方向けみたいです。

こちらの表は最後でDEFランクの熱伝導率を持つ断熱材です。
主に工場でパネル化された物が多いです。
グラスウールで同じ性能を出そうと思うと16Kでなく48Kと3倍の密度の濃い物になります。
ただ金額が高額になるためあまり現実的ではありません。
Dランクにある吹付ウレタンフォームA種1や2は先ほどのウレタンと違い密度の濃いタイプです。
Eランクに弊社が使用するFPパネルがあります。(0.024)
Fランクのフェノールフォーム系の断熱材が一番断熱性能が良いです。(0.022)
 

写真左2枚がEPS断熱材 主に床や基礎断熱に使用します。

次の2枚が弊社が採用している硬質ウレタンパネル 床・壁・天井や屋根に使用します。

最後の2枚がフェノール系断熱材で外断熱の壁や天井・屋根に使用します。

断熱材の特徴

グラスウール

グラスウールはガラスの原料を繊維状とした断熱材 10K・16K・24Kなど密度や厚みが選べます。昔から一般的に使われている断熱材でコスパも良い。ただし吸水性が高いのが難点。

ロックウール

ロックウールは玄武石などを溶かし繊維状にした断熱材 こちらも密度や厚みも選べます。昔から2*4(ツーバイフォー)工法に良く使われます。 こちらも吸水性が高いのが難点。

セルロースファイバー

新聞紙をリサイクルした自然素材でアメリカではグラスウールと並ぶ断熱材です。吸音性がありますが肝心の断熱性がグラスウール16Kよりも劣ります。新聞紙なので原料は安いのですが施工費が高い傾向にあります。

吹付け断熱(100倍発泡)

水を使って現場で発泡させる硬質ウレタンフォーム断熱材。熱伝導率はグラスウール16Kと同等程度。100倍発泡で代表的なメーカーはアクアフォームが有名

EPS断熱材

EPSとは略称でビーズ法ポリスチレンフォームと言いドイツで開発された発泡プラスチック系断熱材です。原料はポリスチレン樹脂とたんか水素系の発泡剤からなる原料ビーズを予備発泡させて作ります。押出法EPSとは工場で作るボード状断熱材です。断熱性能は一般的には優秀ですが原料によりさまざまです。

吹付け断熱(30倍発泡)

一般的な100倍発泡吹付けウレタンを高性能化させた断熱材。発泡量が抑えられ性能がUP 熱伝導率は0.026と高性能な商品 断熱材の高性能化に伴い今後増えてくるであろう断熱材です。

硬質ウレタンパネル

ウレタン樹脂を発泡させたスポンジ状の硬質ウレタンでできた、発泡プラスチック系の断熱材。工場で加圧して作成するので断熱材の細かい気泡が独立して吸水性がほとんどありません。熱伝導率も0.024と低く断熱性が高い素材ですが価格が高いのがデメリットです。

フェノールフォームパネル

フェノール樹脂を発泡させガスを密閉した工場で作成するボード状の高い断熱性です。硬質ウレタンと同等かそれ以上の断熱性能があり主に外断熱で使われる事が多い断熱材です。こちらも価格が高いのがデメリットです。

(最後に)

吸水性など断熱材の持つ特徴はさまざまですが、断熱性能を比べるには【断熱力】を比べて下さい。

熱伝導率だけでなく断熱材の厚さが重要です。 お忘れなく(^^)

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